2026 ZACROS Calendar

「継承と革新」

師走の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃のご愛顧への感謝を込め、2026年のカレンダーをお届けいたします。

新しい年の始まりに、ZACROSが皆さまと共に紡いできた想いを一冊に込めてお届けいたします。

創業以来、常に世の中の潜在的な「困り事」に挑み続け、物まね・人まねではない
新たな価値を生み出し続ける企業精神は、私たちが「継承」すべきDNAであります。

そこで、今回のカレンダー制作では、「今(私たち)」を起点に、改めて自分たちの製品と向き合うことにしました。

表紙に創業当時の製品を取り上げることで創業から受け継がれてきた企業精神の「継承」を、
表紙以外には現在の製品を取り上げ、見方(視点・視野・視座)を変え、アート作品として昇華し、
ZACROSらしい独創的な発想を次世代に向けてつないでいく「革新」を表現いたしました。

ZACROSが生み出すものは、ただの容器やフィルムではありません。
それは、美しいものをつつみ、守り、未来へお届けする私たちの「想い」そのものです。

点滴容器は、からだの中に健やかな美を育むために。
美容液のパッケージは、肌を美しく保つために。
精密機器を守るフィルムは、繊細な動きを輝かせるために。

「美」を守るために、私たちは誰よりも「美」を探求してきました。

アイデアとひと手間をていねいに積み重ねる「つつむ心」こそが、1つひとつの製品に宿るZACROSの創造性です。
12の月をめくるたびに現れるのは、私たちが皆さまとともに積み重ねてきた「美の軌跡」。

「継承と革新」を軸に、ソリューション創造企業として、
これからも皆さまとともに美の創造性をもって、より良い未来づくりに貢献し続ける存在であり続けます。

2026年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

表紙

2026年カレンダーの表紙は、ZACROSの原点である専売特許の防湿・防水紙「ターポリン紙」とその技術を応用した車両用屋根張防水布を主役にしました。
創業から受け継がれる技術の「継承」と、未来へと伸びる道は「革新」を象徴しています。
ZACROSのソリューション創造は、進化の先にこそ歴史と精神が息づいていることを表紙に込めました。

1月~12月(画面をクリックすると作品の説明ページに移動します)

カレンダー委員と制作会社との試行錯誤の結果生まれた作品たちを使用。

QRコードは各製品に関連するサイトへのリンクとなっており、その傍には「撮影した製品名」と「カレンダー委員からのメッセージ」も添えております。

各作品のタイトル・工夫ポイント

表紙 「革新と継承」Heritage and Innovation

  • 実はカレンダーの左上にも製品があることに気が付きましたか? 「そこまでやるか」「技術の藤森」「上司から藤森さんへ相談するように言われました」といった声は、我々がいただいてきた評価です。 ご要望に応えるのは当たり前。 そこからひと手間を加え、潜在的な困りごとに対してユニークな製品・サービスを提供する—— その精神を、今回のカレンダーの表紙では、創業当時の製品を使用するだけでなく、左上にうっすらと別の製品を配置することでも表現しました。 関係者のひと手間が重なり、2026 ZACROSカレンダーを代表する表紙が生まれました。

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1月 snow

  • 断熱性と保冷力を伝えるため、業務用冷凍庫を思わせる演出としてドライアイスとスモークを加え、ひんやりとした空気感を表現しました。銀色のアルミ箔とアルミ蒸着の質感が際立ち、ハイピーらしい機能美と重厚感が調和。撮影後にドライアイスを包んで運ぶ際に、冷たさを感じさせない断熱力にスタッフが驚いた逸話も、この製品の確かな性能を物語っています。

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2月 choco

  • 試行錯誤を重ね、街並みのように並べた初案から引き算を繰り返すことで、素材の魅力を際立たせた構図にたどり着きました。赤いPTPシートを差し色として敷き、視線を自然に誘導すると同時に奥行き感を演出。未開封の医薬品用二次包装のシール部分が繊細な緊張感を添え、医薬品を守る静かな存在感を象徴する仕上がりとなりました。

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3月 departure

  • 医薬品用二次包装とT-TASチップを主役に、シンプルながら奥行きと品格をもつ構成に仕上げました。背景には縞模様のシートを用い、立体感とアート性を演出。さらに製品を下面に美しく反射させることでし、医療を支える技術の精緻さと静かな存在感を象徴する一枚となりました。

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4月 beginning

  • チューブ入りパウチを起点に多様なサイズへと広がるラインナップを、製品カタログ以上のアート性で表現しました。特に右手前のチューブが宙に浮いて見える構図や、中央の天面スパウトが反射板に映り込む繊細な光の演出が印象的です。つめかえパウチが生活に浸透し、技術が広がり続ける様子を象徴的に描いた一枚に仕上がりました。

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5月 bloom

  • 剥離フィルム「フイルムバイナ」の象徴である“剥がれる瞬間”を捉え、高透明で滑らかな質感を際立たせました。寄り添う紫のカラーは「夢見る美しさ」という花言葉を持ち、バイナの高貴で精緻な佇まいを引き立てています。色調をあえて抑え、バイナに反射する白い光と調和させることで、静かな品格と洗練された雰囲気を感じさせる仕上がりとなりました。

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6月 mist

  • 非吸着シーラント包装材料が持つ環境負荷低減効果と機能性を、自然との調和を意識した表現で仕上げました。従来のミニボトルより樹脂使用量を抑え環境負荷を低減しつつ、香料や薬効成分を吸着せず本来の効き目を届ける特性をビジュアル化。製品表面に施した水滴が化粧水の瑞々しさと梅雨から初夏の季節感を映し出し、静かに美しい一枚となりました。

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7月 blue

  • モノクロ基調の世界に、中央の輸液バッグだけに色を残すことで、命を支える器としての存在感を際立たせました。青い濃淡の液体が持つクールな印象を生かしつつ、写真家Nagata氏の提案によりモノクロ加工を施したことで、より研ぎ澄まされた静謐さと緊張感を表現。命をつなぐ医療の現場に宿る静かな力強さを、印象的なコントラストで描いた一枚です。

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8月 sparks

  • 波長吸収粘着フィルムの鮮やかな赤と黄色の色合いを生かし、サイズを変えて筒状に巻き、光を透過させることでランタンのような温もりを表現しました。奥側の強い発光には拡散粘着フィルムを用い、透明感のある黄色と乳白色がかった柔らかな黄色のコントラストが生まれています。暗闇の中に灯る光のような温かさと、フィルムならではの繊細な透明感が共鳴する印象的な一枚となりました。

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9月 glow

  • 生命の源泉を象徴するライトからチューブを通じてバイファスへと吸い上げられるように見せることで、バイオ医薬品等の製造を支える技術の力強さを表現しました。チューブ内に光を通すことで、命の流れを感じさせる演出もポイントです。一見すると抽象的なアートのようでありながら、よく見るとバイファスが姿を現し、その存在の意味が静かに伝わる一枚となりました。

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10月 Jack-o’-lantern

  • 5Lから20Lまでのキュービテーナーを、畳んだ姿から膨らませた姿まで一枚に集約し、容器としての多様性と機能を表現しました。中央のキュービテーナーを囲む構図で“内容物を守る器”としての役割を視覚的に強調。シックなトーンとライティングの妙が、従来の製品写真の枠を超えた洗練された印象を与え、素材の質感と存在感を際立たせています。

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11月 coffee

  • 製品自体は剥離紙から剥がした状態のものですが、撮影では当社の納品形態であるロール状で表現し、まるでリボンのような柔らかな曲線美を活かしました。写真家Nagata氏が二三味珈琲の豆を使用し、香りを逃さず届けるバルブの役割を印象的に演出。写真からコーヒーの香りが漂うような仕上がりは、温かい飲み物が恋しくなる11月にふさわしく、機能性と美しさが調和したアート性の高い一枚となりました。

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12月 illumination

  • 黒いPPシートに偏光板保護フィルムを重ね、LEDテープライトを通すことで、高い透明度と美しい反射を際立たせました。光が面に広がる様子は街の夜景を思わせつつ、影の部分が製品をそっと覆い守る姿にも見えます。最終製品には残らずとも製造・運搬工程で偏光板やディスプレイを守る“陰の立役者”としての存在感と、光と影が織りなす温かみを同時に表現した一枚です。

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Credits/制作協力

LASIENNE production Co., Ltd. (link)
Produce: Aya Kataoka
Assistant: Kouta Shimano
Driver: Daiki, Maki

STUIDO ABU
Photo: Akihito Nagata(Instagram:@abu888)
Assistant: Yumi Kobayashi

BOKURA TO SHIGOTO Inc. (link)
Creative Direction: Hayato Fukazawa
Design: Hiroyuki Hirao

Print: Sakawa Printing Co., Ltd. (link)

Planning & Concept:
2026 ZACROS Calendar Creative Team
(Amira, Yukino, Tatsuya, Tomomi & Harutoshi)